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【Google最強説】複数サイト記事管理術→自動Markdown化まで【GAS不要】

複数サイト管理術

管理地獄からの脱出—Googleツールだけで管理する

サイトが複数になると管理がめんどくさい。そのうち破綻する #

「サイトを増やす」という決断は、収益や露出の機会を増やすために正しい戦略です。しかし、サイト数が2つ、3つと増えた瞬間、多くの運営者が「管理地獄」に陥ります。

  • サイトの分け方わかんなくなってきた
  • 企画した記事がどっか行った
  • 管理・更新用ツール増やしすぎて目が回る

各サイトの情報がバラバラに散らばることで、管理のための時間がコンテンツ制作の時間を上回り、結果的にサイト運営が破綻してしまうのです。

この記事が紹介するのは、Googleの無料ツールだけを使い、サイトの管理、記事の企画・執筆、そして更新までを、最もシンプルな手法で効率化・一元管理する方法です。特別な有料ツールは一切不要です。Googleを秘書として活用し、コンテンツに集中できる環境を構築しましょう。

よくある「GASでこれとこれをつなげる!」みたいな一見さんお断り文句は使ってません。初心者の私がわかんないやつはみんなにおすすめしません。あと、私は究極のめんどくさがりなので、めんどくさいことは書いてません。管理には技術も頭もお金も使わずに、コンテンツ考えることに全集中です。

この管理方法に必要な準備は下記の通りです。

  1. スプレッドシート作成して情報記載・設定
  2. ドキュメント作成してドキュメントタブ設定
  3. サイトの数に合わせて2のドキュメントを複製

たったこれだけ。

この管理方法での日々の作業フロー

  1. スプレッドシートが勝手に開くのでドキュメントをワンクリック
  2. ドキュメント内で記事の新規作成、編集などしてれば勝手にMarkdown化されてる

第1章:運営サイト情報をGoogleスプレッドシートに集約する #

複数サイトもスプシ1つにまとめて、作業はいつもここから #

複数サイト運営において最も重要なのは、「全てのサイト情報のマスターデータ(DB)」をどこかに持つことです。そして、その最適解が「Googleスプレッドシート」です。

パソコンを開いて作業を始めるとき、この最強「全サイトDB」にアクセスすれば、迷子になりません。「あのメモどこ…」なんて言いながらフォルダを出たり入ったり、ファイル検索をすることすらなしです。

スプレッドシートに以下の項目を設定します。価格のところは適当に入れてみてます。

サイト名 クリエイティブのアタマ ADHDあるあるデータベース 説明
サイト運営情報 URL mymebrain.com adhddb.com
ドメイン 契約サービス名 管理ページにリンクさせとくと便利
サーバー なし なし hugoならサーバー代かからない
運用費 ¥1,000 ¥1,000 私の場合は年額で記載している
更新月 10 11 カレンダーも活用しつつ、ここにも書いておくのおすすめ
管理者 まいみ まいみ ネット上にいろんな名義持ってる人はこの行必須
連動SNSID X adhdmyme adhddb サイトと連動するSNSのIDを記載してリンクつけておく。連動SNSが増えればこの行を増やします。
instagram
サイト内容 記事一覧 (URL) (URL) 後述する記事ドキュメントのURLを貼れば、このサイトの記事書きたいというとき一発で飛べる
ターゲット クリエイター
記事更新 月木
ジャンル クリエイター向けノ読み物
内容 クリエイター思考術 クリエイター仕事術 Hugo解説 アドセンス解説 カテゴリを書いておくとわかりやすい
デザイン ミニマム 8bit系
収益 収益源 アドセンス a8net アドセンス a8net
収益目標 ¥1,000 ¥1,000 運用費と期間合わせると計算式楽になる。収益源によって行増やすのもよい。
目標利益 ¥0 ¥0 計算式入れる

列増やすだけでサイト増えてもひと目で見られます。サイトが増えたり、サイトに大きな変更が出たりしない限り、基本的にはこのスプレッドシートは更新する必要がなく、見るだけのものです。何かメモをしたいときは、記事一覧のURLをクリックするだけでサイトごとのメモ帳が開きます。

「全サイトDB」の別シートによく使う情報を集約するのもおすすめ #

法人や名義分けて運用してる人は、このスプレッドシートにシートを足して、名義ごとの人格とかメモっとくのもおすすめです。私もこの方法で、どの名義にどこまでの個人情報を公開しているかを確認してます。

また、アドセンスなどの収益化サービスやサーチコンソール、アナリティクスといった分析ツールのURLを並べておくシートを追加しておくと、このスプレッドシートがサイト制作のポータルとなります。

![画像](images/tree.jpg)

「全サイトDB」が勝手に開くように設定も可 #

ブラウザを開いただけでこの「全サイトDB」が勝手に用意されるように、設定しておきましょう。まず、スプレッドシートの右上にある共有ボタンからURLをコピーを選択します。Chromeの場合、ブラウザの設定を開いたら、左側にある「起動時」のタブを開きます。「特定のページまたはページセットを開く」を選択し、「新しいページを追加」から先程コピーしたURLを追加すれば完了です。

また、パソコン起動時にブラウザが勝手に開くという設定もできるので、パソコンを開いただけで「全サイトDB」が目の前に現れるまでを完全自動化したい人にはおすすめです。ちなみに、私は起動時の動作を軽くしたいのと、パソコンではサイト管理以外のことをすることも多いため、設定していません。

第2章:執筆の効率を極限まで高める「Googleドキュメント」 #

【各サイト1ファイルだけ】最低限のGoogleドキュメントで全ての原稿を執筆・管理 #

原稿の作成場所は、Googleドキュメント一択です。記事管理スプレッドシートも別で用意するのめんどくさいので、ドキュメントで管理までやります。ちなみに、ローカルのファイルや他のエディタではなくドキュメントを選ぶことで、以下のメリットが得られます。

  • どこからでもアクセス可能: PC、スマホ、タブレットからシームレスに作業を継続できる。
  • バージョン管理: 過去の編集履歴が自動で保存されるため、誤って上書きしても安心。
  • ネタ帳も兼ねる原稿管理: 原稿ファイルは、サイトごとに基本的に1つだけです。下書きや記事の種程度のものまでこのドキュメントに入れておきます。未公開・公開までタブで見える化されているので、もう「あの記事どこ行った?」は言わせません。
  • 記事構成が見やすい: 目次の確認をしながら執筆できる。タブ一覧機能が最強なのです。
  • Markdown化まで: 記事書き終わったらあとはコピペの技術だけ。

サイト名のGoogleドキュメントを新規作成するだけで、シンプルな記事管理シート&ネタ帳&記事執筆エディタの完成です。まずは共有ボタンからURLをコピーします。このURLは先程作ったスプレッドシート「全サイトDB」内の記事一覧セルに貼り付けておきましょう。作業を始めるときには「全サイトDB」から始まるので、そこから一発でこのドキュメントに飛べるようになりました。

シンプル管理を叶える「ドキュメントタブ」機能 #

ここでは、ドキュメントタブはフォルダのように扱っていきます。パソコンで開いている人は、左にある「ドキュメントタブ」に表示された「タブ1」をダブルクリックします。タブ名が編集できるので「メモ」と変えておいてください。以降、サイトに関して何かメモっときたいな〜ってときにはここに書いたり消したりできます。

続いて、ドキュメントタブの+ボタンを5回押してください。タブ2〜7が増えたのでそれぞれのタブ名を「ネタ帳」「編集中」「未公開」「公開」「ボツ」に変更します。

ここまで終わったら、タブの構成は雛形として再利用できるので、ファイルを複製して「記事管理雛形」などとしておいてください。別サイトのドキュメントをつくりたいときはこの雛形を複製して使えます。

書きたいことを思いついたら #

ぴこーんと閃いてざざーっと書きたいときは、「全サイトDB」から該当サイトのドキュメントをクリックするだけでメモのタブにたどり着きます。とりあえず浮かんだ内容をとりあえずここに書いておくことも可能です。

仮タイトルができているときは、ネタ帳のタブにサブタブを新しく作ります。サブタブをつくりたいタブにカーソルを合わせると「⋮」のメニュー(タブオプション)が表示されるのでそこから「サブタブを追加」を選択します。追加されたタブの名前を仮タイトルに変更します。あとは記事の内容を書いていくだけです。このタブにさらにサブタブを追加して、書きたいことをそこに箇条書きにしておくのもおすすめです。

各タブには絵文字が設定できます。例えば、記事カテゴリーごとに絵文字を決めておき、どのカテゴリーに割り振るか決まったらその絵文字に変更しておくということもできます。あとは、進捗具合を表情で表しておくのも、どの記事を先に仕上げるべきかが可視化されて便利かもしれません。絵文字の種類は表情や物みたいなものだけではなく、色がついてるだけのシンプルな四角もあるので、ラベルカラーのようにも扱えます。絵文字の設定はメモタブにメモっておくと便利です。

執筆が本格的になってきたら「編集中」タブに移動させるのが良いでしょう。ドラッグ&ドロップで簡単に移動が可能です。こうすることで、執筆の時間がまとまって取れたときに編集中タブ内にあるものを集中的に仕上げていくことができます。

「やっぱりこれは無しだな〜」と思った場合は作業の邪魔なので「ボツ」タブに移動させておきましょう。

見出しや文字数を確認しながら記事を書いていこう #

記事の執筆をするとき、文字数カウンターを常に置いておくことが可能です。Cmd+Shift+Cでポップアップが出るので、「入力中に文字数を表示」をオンにしておきます。

また、見出し1、2、3…や文字の装飾、リストや表まで、ページに表示したい通りに設定します。直感的に操作できるのでとても楽です。Shift+Enterの強制改行も使って大丈夫です。また、文字にリンクもつけることも可能です。

左に表示されているタブ一覧から、編集しているタブの名前をクリックすると見出しが表示されます。常に、記事全体の構成を確認しながら執筆をできます。記事が仕上がったら、未公開タブへ移動させます。

注意:ドキュメントタブは100個まで。作業ドキュメントの移行方法 #

1ファイルにつきドキュメントタブの上限は100個なので、上限が近づいてきたら早めに新しいドキュメントに作業を移行します。まず、作業中のGoogleドキュメントを複製します。今まで作業していた古い方のドキュメントはアーカイブとなるので、ファイル名に日付を入れるなどして、後からわかりやすいようにします(サイト名_20251105)。余裕があれば、この古い方のドキュメントにある公開済以外のタブをサブタブごと消しますが、テキストのみなので気にするほどデータ大きくないし、あんまり古いデータを確認することがない場合はどっちでもいいです。

続いて、複製したほうの新しいドキュメントを開きます。ファイル名が気になれば変更してください。以前やったのと同じように、共有からドキュメントのURLをコピーして「全サイトDB」のスプレッドシート内、該当の場所を更新しておいてください。ドキュメントの「公開済」タブを削除して新たな公開済タブを作成します。これで、今後も作業が必要なものだけがドキュメント内に残ったと思います。この移行作業は毎日記事を書く人でも大体3ヶ月に一度くらいで済みます。

ドキュメントで執筆完了と同時にMarkdown化も実は「ほぼ終わってる」 #

Googleドキュメントでの記事管理はHugoユーザーなどMarkdown形式でページを用意する必要がある場合にさらに嬉しいメリットがあります。

MarkdownはHTMLよりはるかにシンプルで強力ですが、Googleドキュメントで原稿を書き上げた後、手作業で#や##を打ち直すのは、時間の無駄であり、ストレスの大きな原因となりますよね。私は強制改行をMarkdownにするのがめんどくさかったです。この作業の二度手間こそが、執筆効率の最大のボトルネックです。

突然出てきた「Hugo」って何?という方のために、過去記事でご紹介していますのでぜひご覧ください→
【Hugo初心者】独自ドメインサイトで最安1円運用&高速化を叶える方法【ゆるゆる解説】 >

【時短の極意】Googleドキュメントを「コピペMarkdown」で出力する具体的な手順 #

ここで、Googleドキュメントの能力が発揮されます。特定の拡張機能やツールも必要ありません。ドキュメント内で設定した段落や強制改行はもちろん、見出し1、2、3やリスト、太字などは、Markdown形式(#、##、-)に整形された状態で一発でコピー&ペーストできるようになっています。

方法は簡単。いつも通り、コピーしたい部分を選択したら、編集メニューに実は用意されている「マークダウンとしてコピー」を選択する。あとはページの編集データに貼り付けるだけ。

Hugoユーザーは、ターミナルにページ作成してもらえばフロントマターは勝手に生成されると思うので、その後ろに「ペースト」だけです。

なお、画像だけは長いコードに変換されてしまうので、後から入れることをおすすめします。その点だけは、良い方法ないものかと模索中なので、この記事の更新をお待ち下さい!

まとめ:スプレッドシートから始まり、ドキュメントのみで作業。コンテンツに集中する #

使用したのはGoogleスプレッドシート、Googleドキュメントだけ。使用ツールを無料かつ最小限に抑え、複数サイトの膨大な記事の執筆から進行管理までを完結できます。

管理の効率化で生まれた時間で、読者の悩みに寄り添う質の高いコンテンツ制作という、あなたにしかできない作業に集中しましょう。